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Channel: スポーツナビ+ タグ:山本浩
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東京五輪2020は8月には決まっていた…?

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2020年の東京オリンピック開催が決定しました!嬉しいです。これからの7年間が、日本のスポーツがさらに元気になる、大きなきっかけになることを期待します。関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました!今日は後出しジャンケンみたいなことを書きます。もちろん「今さらそんなこと言ったから何!?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。しかも、私の実体験以外は、ソース(情報源)の正確さは必ずしも保証できません。ただ、オールジャパンで勝ち取った今回の五輪招致。今後の日本のスポーツがさらに発展していって欲しいことを考えると、こんなことが招致という舞台裏では起こっていたり囁かれたりしているらしい。そうしたことに関心を持つ方が増えるのはありがたいことだと思いますし、一般には日本人が苦手な、世界において支持される言動などにもつながるように思いますので、事後ながら思うところを書かせて頂きます。まずタイトルの件、どうやら文字通りらしいです。教えてくれた知人には先月半ばの時点で「もうブログに書いていいぞ!」と言われていましたが、万が一にも招致活動に影響したらイヤですし、100%確定とまでは思えなかったので、一応は沈黙していました。フタを開けてみたらその通りになりましたが…。理由ですが、消去法で東京確定ということだったようです。知人曰く、2024年の夏季五輪がフランスのパリで事実上決定(私:「本当に…?」)。2大会連続でヨーロッパはないので、マドリードは落選とのこと。イスタンブールについては、インフラや安全性などの点で実はお話にならないということでした。イスラム圏初の五輪開催という点で注目を集めましたが、今朝のNHK特番で山本浩氏も話していたように、リオやソチの準備状況が微妙な点もあることを考えると、東京の安定感は魅力的だったのかもしれません。最近、スポーツから少々縁遠くなっているので、上記を検証することは私にはできませんが、関係者内では暗黙の了解だったのかもしれません。半信半疑で聞いていましたが、説得力がある理由と思ったのも事実です。熱意だけでは呼び込むことができないビッグ・イベント。複雑な気分もありますが、物を言ったのは結局のところお金だったとも捉えられことでしょう。また、五輪招致に限ったことではありませんが、大プロジェクトというものは、外から見る者にとっては計り知れないほどの様々な要因や構成物が結果を左右するということなのだとも思います。計り知れないという点から経験談を一つ。今回の件でも幾度となく話題になりましたが、ロビー活動。実は前回失敗した2016年招致の時、数日ではありましたが、こうした活動に同行した時のことを書かせて頂きます。前回の招致活動期間に行われたアジアでのスポーツ大会。当時の私は取材で現地に行ったのですが、カメラマンも兼ねていたので、大会の合間に東京の委員の依頼で、とある場所へ同行したのでした。行き先は何かのお花の展示会だか展覧会でした。オリンピックの招致と何の関係があるのか…?実はこの時に開催された展示会を主催しているか、来賓として呼ばれているかの女性が、当時のIOC委員の奥様だったそうで、その人に売り込みをかけるなり、一緒に写真を撮ったりする上でカメラマンが必要とのことでした。曲がりなりにもスポーツビジネスなるものを勉強しましたので、ロビー活動というものはもちろん理屈では知っていました。ただ、実際の活動に同行してみると驚きでしたね。「こんなことまでするんだ…」というのが正直な感想。一方で思うのは、100人もいない委員の投票で決まるのですから、その一人一人と個人的な信頼関係を築くことができたのなら、それはかなりの確率で成果につながり得るということ。 IT全盛の時代、地球の裏側の人ともリアルタイムで連絡を取れる今日この頃ではありますが、やはり直接人と会ったり話したり握手したりすることの大切さというものを再認識させられます。決定直前に色々と問題もありましたが、そうしたことが些細に思えるほど、IOC委員たちと東京の信頼関係が構築されていたと言えるのかもしれません。個人的な印象ではありますが、数日ながら同行した2016年の委員たちと、テレビ越しではありますが目にする2020年の委員たちは、情熱や自信といった観点で、大きな違いがあるように私の目には映りました。終了間際に少しだけ脇に逸れます。自分も偉そうなことは言えませんが、一般的な日本人のコミュニケーション力を考えると、実態や成果が見えにくいこうしたロビー活動のようなプロセスは、日本人が苦手とするケースが多いようにも思います。一方で、海の向こうから侵食してきているセイバーメトリクス(メジャーリーグで主流の統計分析)なるものには、「数字に見えないものの重要性」などを力説するケースも多い日本野球界にはまだまだ反感も残っていますね。五輪の候補地視察レポートのように数値化されているものこそが日本人は本当に得意なのか…?実はロビー活動のような曖昧さや空気読みが必要なものの方が得意なのか…?競技にせよ運営にせよ、今後の日本のスポーツを考える上で、実に興味深いテーマだと思います。 2020年の東京オリンピック開催が正式に決定しました。スポーツの発展のみならず、被災地を中心とした日本の再建にも少なからず貢献するイベントだと信じています。これからの7年間、そしてその後も、皆々様にとって夢と希望を持てる時間でありますように!追伸&余談:私は是々非々で判断するいわゆる無党派層ですので思い入れは全くありませんが、日本にまだまだ少ない「再チャレンジをした人の好事例」という点においてだけは、安倍晋三首相を全面的に応援しています。評価は色々とあると思いますが、最終プレゼンテーションでの総理の演説は予想以上のものでした。後は日本のために、そして日本のスポーツのために、是非とも有言実行でお願いします。

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